眼科クリニックに飾っていただいている作品を観て感動し、もう少し小さい作品があればぜひ欲しいと熱烈なファンレターをくださった方とお会いした。
私と同年代のご婦人。
ご希望に沿いたいと制作した作品を発表している展覧会の案内を差し上げたところ、早速にお越しくださった。
ご主人の転勤で当地に来られた方で、二年間の赴任の筈が30年。何よりも当地の冬の寒さが身に応え、体調を崩されたこともあったとか。ただ、春、山々が新芽や山桜で色付くと「やっと春になった」と目を細められ、また頑張ろうと自信を励ましてこられたとか。自分を励ましてくれた春の山のイメージが作品とぴったりなことに感激され、少ししたら退職により当地を離れられるそうで当地での暮らしの思い出としてぜひとも作品をとのことだった。

人生に寄り添う作品だから欲しい・・・こんなお話は初めてのこと。
当地での暮らしが、辛い思い出で終わって欲しくないと思い、この方のために描かせていただいた。
作品を観られた瞬間、「これです!」と言っていただいた。
そして、「将来、施設に入るようなことになっても持ち込んで飾ります」とまでおっしゃり、食い入るように見入っておられた。
絵を描いて四十数年、これまでも作品を欲しいと言っていただいたことはあるが、こんな出会いは初めて。
職業画家でないにも関わらずここまで作品に惚れ込んでいただくと、絵描き冥利に尽きると歓喜し今後の大きな大きな励みとなった。
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「春の山」油彩画 変形20号
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